星曜コラム
貪狼星の化忌とは:星の性質から見る、化忌の「欠けている感覚」

貪狼星の化忌とは、貪狼星という星に生じる化忌のことです。貪狼星が表すのは欲求、つまり期待や「欲しい」「したい」という気持ちで、貪狼星の化忌は、欲求と夢が多いことです。化忌は「欠けている感覚」なので、貪狼星の化忌から見ることができるのは、欲しいものが多く、そのぶん「まだ足りない」と感じやすいことです。足りないと感じることは、本当にないということではありません。そして、欠けているからこそ、それを埋めようとする原動力が生まれます。この記事では、貪狼星の化忌をどこから見ることができるかを説明します。良い・悪いの判定ではありません。
貪狼星の性質 × 化忌による変化
貪狼星が表すのは、心の中で追い求める欲求です。もともとの意味は、物事が生まれ、増えていくことで、期待と希望を含んでいます。また、広い意味での人づきあいも表します。
貪狼星の魅力は、距離を感じさせない親しみやすさから来ています。人に優しく、交友が広く、比較的博識で、もめごとを収める方法を見つけるのが得意です。貪狼星には二つの性質があり、状況や環境に応じて、自分に有利なほうを発揮します。
伝統的には、貪狼星は「化気(かき)は桃花」といわれます。ここでいう化気は星そのものの性質で、化祿・化権・化科・化忌の四化とは別のものです。また、星の意味は必ず宮と合わせて読むもので、桃花はどの宮でも同じように読むわけではありません。
四化は単独では存在せず、必ずどれかの星に生じます。貪狼星の化忌は、欲求と夢が多いことです。ここでいう「多い」とは、本当に欲しいものがたくさんあるということで、一つや二つではありません。欲しいものが多くなると、「まだ足りない」と感じやすくなります。ただ、貪狼星のあるところには、期待や、豊かに広げていきたいという欲求がありますが、欲求があっても、実現するとは限りません。
宮に入ったときに見られること
貪狼星の化忌が入る宮、その分野が、欲しいことや期待していることが多く、「まだ足りない」と感じやすいところです。ここでは四つの宮の方向だけを紹介します。どれも「ここから見ることができる」もので、唯一の答えではありません。
命宮
命宮で見るのは、あなたがどんな人か、そしてあなたの姿勢と価値観です。貪狼星の化忌が命宮にあるとき、ここから見ることができるのは、あなたという人の姿勢に、欲しいことや期待していることが多く、自分はまだ足りないと感じやすいことです。こうした欲求はあなたを前へ押し出しますが、欲求があっても、実現するとは限りません。
夫妻宮
夫妻宮で見るのは、あなたの恋愛観、恋愛の中でどんな自分でいたいか、そして恋愛の中でどう扱われるかです。夫妻宮に化忌があるのは、恋愛に欠けている感覚がある、あるいは心の中で何かを追い求めているということです。貪狼星の化忌が夫妻宮にあるとき、ここから見ることができるのは、恋愛の中でどんな自分でいたいかという面で期待が多く、「まだ足りない」と感じやすいことです。これは姿勢や価値観を表すもので、すでに起きた出来事ではありません。今パートナーがいてもいなくても、このように見ることができます。
財帛宮
財帛宮で見るのは、お金にまつわる力と姿勢です。どう稼ぎ、どう使い、どう管理するか、そしてお金をどう価値づけているか。貪狼星の化忌が財帛宮にあるとき、ここから見ることができるのは、どう稼ぎ、どう使い、どう管理するかという考えの中で、欲しいものが多く、「まだ足りない」と感じやすいことです。こうした考えがあっても、必ず行動に移したり、実現したりするとは限りません。
官祿宮
官祿宮(「事業宮」とも呼ばれます)で見るのは、あなたの日々の暮らしの重心と、あなたの人生の価値がどう表れるかです。貪狼星の化忌が官祿宮にあるとき、ここから見ることができるのは、日々の暮らしの重心や、人生の価値がどう表れるかという面で、したいこと、豊かに広げていきたいことが多く、「まだ足りない」と感じやすいことです。
| 宮 | ここから見ることができること |
|---|---|
| 命宮 | あなたという人の姿勢に欲しいことや期待が多く、自分はまだ足りないと感じやすい |
| 夫妻宮 | 恋愛の中でどんな自分でいたいかという面で期待が多く、まだ足りないと感じやすい |
| 財帛宮 | どう稼ぎ、使い、管理するかという考えの中で欲しいものが多く、まだ足りないと感じやすい |
| 官祿宮 | 日々の暮らしの重心でしたいこと、広げたいことが多く、まだ足りないと感じやすい |
この表は参考です。実際に命盤を見るときは、さらに細かな点まで見ていきます。
生年の化忌と流年の化忌の違い
生年の場合。 生年の十干から生じる四化は、生まれつき与えられたものです。癸の年に生まれた人は、命盤に貪狼星の化忌をもっています。本命で見るのは一生を通じた姿勢と価値観なので、生年の貪狼星の化忌は、もともともっている「欲しいものがたくさんある」という気持ちのようなもので、あなたを前へ押し出す原動力でもあります。
流年の場合。 流年の四化はその年の十干で決まるため、癸の年には、誰の流年にも貪狼星の化忌があります。違うのは、それがあなたの命盤のどの宮に入るかです。流年の化忌は、外の環境が、この一年、その分野に欠けている感覚をもたらしているということです。FuSang Visionの見方では、癸の年は流年に破軍星の化祿と貪狼星の化忌が同時にあり、夢が移り変わる年です。
向き合い方
足りないと感じるのは、本当にないからではなく、欠けていると感じているからであることが多いのです。また、欲求があっても、実現するとは限りません。命盤に表れているしるしは、最終的には現実に起きたことを優先します。
自分に問いかけてみてください。
- あなたの心の中には、欲しいことや期待していることが同時にたくさんあります。その中で、「まだ足りない」と感じさせるのはどれですか?それは本当に足りないのでしょうか、それとも足りないと感じているのでしょうか?
- たくさんあるしたいことの中で、本当に実現したいのはどれですか?手放してもかまわないのはどれですか?
よくある質問
「貪狼は化忌を恐れない」とよく聞きますが、本当ですか?
貪狼星の化忌は、欲求と夢が多いことです。化忌が表すのは欠けている感覚で、欠けているからこそ、それを埋めようとする原動力が生まれます。紫微斗数は良し悪しの二択では見ず、すべて相対的な比較で、最終的には現実を優先します。
貪狼星の化忌は解消できますか?
化忌が表すのは欠けている感覚で、足りないと感じることは、本当にないということではありません。そしてこの欠けている感覚は、埋めたいという原動力でもあります。解消しようと考えるより、まず自分が何を足りないと感じているのかをはっきり見てみましょう。前の「向き合い方」の問いかけも参考にしてください。
貪狼星の化忌が夫妻宮にあると、恋愛がうまくいかないのですか?
そうとは限りません。貪狼星の化忌が夫妻宮にあるとき、ここから見ることができるのは、恋愛の中で期待が多く、「まだ足りない」と感じやすいことです。夫妻宮にある星や四化が表すのは、恋愛に対するあなたの姿勢や価値観で、すでに起きた出来事ではありません。実際の状況は、やはり現実と照らし合わせて見ていきます。今パートナーがいてもいなくても、このように見ることができます。
貪狼星の化忌と貪狼星の化祿は、何が違うのですか?
化忌は「欠けている感覚」、化祿は「余分に生まれたもの」です。FuSang Visionで使っている四化表では、貪狼星は戊の干で化祿、己の干で化権、癸の干で化忌になり、化科はつきません。
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