星曜コラム
巨門星の化忌とは:星の性質から見る、化忌の「欠けている感覚」

巨門星の化忌とは、巨門星という星に生じる化忌のことです。巨門星はもともと不安と関わりのある星で、化忌が入ると、心の中の空しさと不安がより強くなります。ただ、化忌が表すのは「欠けている感覚」です。足りないと感じることは、本当にないということではありません。そして、欠けているからこそ、それを埋めようとする原動力が生まれます。この記事では、巨門星の化忌をどこから見ることができるかを説明します。良い・悪いの判定ではありません。
巨門星の性質 × 化忌による変化
巨門星は、紫微斗数の中で光を放たない唯一の星です。表すのは不安、そして人にはあまり見せたくない一面です。
この不安は、巨門星の原動力でもあります。自分の知っていることが足りないのではと心配だから、あちこちで学びます。わかってほしいから、人と話し続けます。
伝統的には、巨門星は「化気(かき)は暗」といわれます。ここでいう化気は星そのものの性質で、化祿・化権・化科・化忌の四化とは別のものです。「暗」は光を放たない巨門星の性質のことで、巨門星の化忌が何か悪いことをもたらすという意味ではありません。
四化は単独では存在せず、必ずどれかの星に生じます。何が欠けていると感じるかは、星ごとに違います。巨門星の化忌の場合、その欠けている感覚は、巨門星がいちばん気にかけているところに表れます。心の中の空しさと不安がより強くなり、学びたい、わかってほしいという力も、そのぶんはっきり表れることがあります。
宮に入ったときに見られること
巨門星の化忌が入る宮、その分野が、この不安や「足りない」という感覚を覚えやすいところです。ここでは四つの宮の方向だけを紹介します。どれも「ここから見ることができる」もので、唯一の答えではありません。
命宮
命宮で見るのは、あなたがどんな人か、そしてあなたの姿勢と価値観です。巨門星の化忌が命宮にあるとき、ここから見ることができるのは、あなた自身について「足りない」と感じやすく、心の中に不安があることです。だからこそ、もう少し学びたい、もう少し人に話したいと思い、わかってほしいと願います。
夫妻宮
夫妻宮で見るのは、あなたの恋愛観、恋愛の中でどんな自分でいたいか、そして恋愛の中でどう扱われるかです。夫妻宮に化忌があるのは、恋愛に欠けている感覚がある、あるいは心の中で何かを追い求めているということです。巨門星の化忌が夫妻宮にあるとき、ここから見ることができるのは、恋愛の中で不安を感じやすく、「足りない」と感じやすいこと、そして自分をしっかりわかってほしいという気持ちが強めなことです。これは姿勢や価値観を表すもので、すでに起きた出来事ではありません。今パートナーがいてもいなくても、このように見ることができます。
財帛宮
財帛宮で見るのは、お金にまつわる力と姿勢です。どう稼ぎ、どう使い、どう管理するか、そしてお金をどう価値づけているか。巨門星の化忌が財帛宮にあるとき、ここから見ることができるのは、どう稼ぎ、どう使い、どう管理するかを決める場面で、「足りない」「不安だ」と感じやすいことです。そのぶん、もっと知りたい、きちんと確かめたいと思い、少しでも安心しようとすることもあります。
官祿宮
官祿宮(「事業宮」とも呼ばれます)で見るのは、あなたの日々の暮らしの重心と、あなたの人生の価値がどう表れるかです。働いている人にとっては仕事、学生のころは学業です。巨門星の化忌が官祿宮にあるとき、ここから見ることができるのは、日々の暮らしの重心や、人生の価値がどう表れるかという場面で、自分の知っていることが足りないのではと心配しやすいことです。そこで学んだり、人と話したりして、その足りなさを埋めようとします。
| 宮 | ここから見ることができること |
|---|---|
| 命宮 | 自分自身について足りないと感じやすく、もっと学びたい、わかってほしいと思う |
| 夫妻宮 | 恋愛の中で不安を感じやすく、しっかりわかってほしいと願う |
| 財帛宮 | どう稼ぎ、どう使い、どう管理するかを決める場面で足りないと感じやすく、もっと知りたい、確かめたいと思う |
| 官祿宮 | 日々の暮らしの重心や人生の価値の表れ方の中で、知っていることが足りないのではと心配し、学んだり人と話したりする |
この表は参考です。実際に命盤を見るときは、さらに細かな点まで見ていきます。
生年の化忌と流年の化忌の違い
生年の場合。 生年の十干から生じる四化は、生まれつき与えられたものです。丁の年に生まれた人は、命盤に巨門星の化忌をもっています。本命で見るのは一生を通じた姿勢と価値観なので、生年の巨門星の化忌は、もともともっている不安のようなもので、学びたい、わかってほしいという原動力でもあります。
流年の場合。 流年の四化はその年の十干で決まるため、丁の年、たとえば2027年には、誰の流年にも巨門星の化忌があります。違うのは、それがあなたの命盤のどの宮に入るかです。流年の化忌は、外の環境が、この一年、その分野に欠けている感覚をもたらしているということです。
私の見方では、2027年は、多くの人がついぶつぶつ言いがちになるかもしれません。
向き合い方
不安を感じる、足りないと感じるのは、本当にないからではなく、欠けていると感じているからであることが多いのです。命盤に表れているしるしは、最終的には現実に起きたことを優先します。
自分に問いかけてみてください。
- あなたが不安を感じたり、「足りない」と感じたりしているのは、具体的にどの部分ですか?それは本当に足りないのでしょうか、それとも足りないと感じているのでしょうか?
- あなたは、学ぶことや人と話すことで、その不安を埋めようとしていませんか?そのやり方で、本当に安心できていますか?
よくある質問
巨門星の化忌は解消できますか?
化忌が表すのは欠けている感覚で、足りないと感じることは、本当にないということではありません。そしてこの欠けている感覚は、埋めたい、学びたいという原動力でもあります。解消しようと考えるより、まず自分が何を足りないと感じているのかをはっきり見てみましょう。前の「向き合い方」の問いかけも参考にしてください。
巨門星の化忌は、言い争いやうわさが多いということですか?
そうとは限りません。巨門星の化忌が表すのは、心の中の空しさと不安がより強くなることで、欠けている感覚であって、出来事の予言ではありません。巨門星の「化気は暗」は星の性質で、化忌と同じではありません。紫微斗数はひとつの星だけで結論を出さず、最終的には現実を優先します。
流年で巨門星の化忌にあたると、その一年はうまくいかないのですか?
そうとは限りません。流年の化忌は、外の環境が、この一年、ある分野に欠けている感覚をもたらしているということで、物事がうまくいかないこととは違います。すべての判断は相対的な比較で、最終的には現実を優先します。今年の四化がどの四つの星にあたるかは、年間のまとめ記事で確認できます。
巨門星に化科がないのはなぜですか?
FuSang Visionで使っている四化表では、巨門星には化祿、化権、化忌がつきますが、化科はつきません。
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